KIko

キコ

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©KiKo

訳:

《KiKo/キコ》は、彼の父が付けたあだ名であったが、後にアーティスト名となった。

「(キコ)私は子供の頃から絵を描くのが好きで、学生時代に情熱を注いだ事といえばそれしかありません。私はマグロ漁を営む家に生まれ、本来はアーティストである以前に船乗りです。船乗りであることは私に多くのことをもたらしました。何日も陸を離れ、海と一人で向き合うことは私の創造性を発達させたのだと思います。そこでは私はまるで試されているようでした。想像力を引き出し、そして子供の頃の思い出を思い出す、、今でもキャンバスを描くとき「どうして苦しんでいるように見えるのか」と尋ねられますが、理由はおそらくこの厳しい職業の経験から来ていると思います。

私は義父と一緒に船乗りからアーティストになりました。義父は国内では名の知れた画家です。彼のアトリエを見た直後、私は魅了され、まるで自分が子供のように思えました。自分自身を探そうとしました。クラシックなスタイルを描き始め、その後スプレー缶でストリートアートを描き始めました。それはまさに私たちの世代のアートであり、そのおかげでさらに多くの有名なアーティストを知ることができました。昔の抽象画家からもインスピレーションを得ています、私はポロックが好きです。そしてアメデオ・モディリアーニ。私の大好きなアーティストの一人であり、私が心の底から描きたいと思い始めた瞬間は彼の絵を見た時でした。モディリアーニの作品を見ると即座にその感情を感じます。自分が本当にやりたいことを見つけるまで長い間自分で試行錯誤し、発展したいといつも思っていたのですが、その時がやってきたのです。それはほんの数年前のことでした。それは、論証的な理屈ではなく、より感情的なものでした。

私の作品はいくつかの技法で構成されています。最初は木炭で白いキャンバスに、とにかくインスピレーションでたくさん描いて行きます。例えば、私が今インスピレーションを得たとしら、この席を立って直ちに描きに行きます。次に、スプレーで混じり気のない美しい背景をペイントします。 背景が完成したら、インドの墨汁。非常に滑らかで、くっきりと際立った線が描けると同時に、背景とのコントラストを強調し何よりその色が素晴らしいので気に入っています。 仕上げには、キャンバス全体にレジンを広げます。この明るい光沢は拡大鏡のようにすべての工程の効果をさらに引き立てるのです。

フランスで一時期ブランドロゴがアート界のブームになった時、正直理解に苦しみました。どのアーティストもシャネルやエルメスのようなラグジュアリーブランドのロゴをこぞって取り入れていて、そうでなければ最先端ではない時代だった。そこで私はそのラグジュアリーな側面を皮肉り、独自の解釈でブームのコンセプト自体を塗り替えようとしました。子供たちは常に感情を表現する天才ですが、例えば、ぬいぐるみのクマを持ってスーツケースに座った女の子は、スーツケースのブランドのロゴなど気にもせず愛するぬいぐるみにうっとりと感情を寄せています。しかし、それが大人ならどうでしょう?この絵を見る大人達の多くは、まずはブランドのロゴに焦点を当ててしまうのではないのでしょうか?私はそのパラドックスを描きたかったのです。」

(ナレーション):アーティストとなったキコは自分の感情を(以前のように)航海させるため、自身の作をでき得る限り遠くへ運びたいと思っている。

*ブランドロゴシリーズはコンセプトを説明してもやはりロゴに惹かれた購入者があとを絶たず、現在は製作しておりません。

【アーティスト経歴】

マヌエル・フェルナンデス,ことKiKoは、1985年、マルセイユ近郊の「プロヴァンスのベニス」と呼ばれる小さな町マルティーグに生まれる。

子供の頃から彼にとって絵を描くことは息をするのと同じくらい自然なことだった。言葉では伝えられない感情を、一筆書きで表現する。絵の才能があることは間違いなく、彼の学校の教師からみても、彼の進むべき道は明らかだった。しかし、海や釣りが大好きな船乗り一家にとって芸術は全く別世界の事柄だった。そこでKiKoは、しぶしぶ家族のマグロ船に乗り込み、隙をみては網とキャンバスを取り替えていたのである。

彼が海の生活で得たインスピレーションは地中海の色彩、例えば燃えるようなオレンジ色となって彼の作品の多くに吹き込まれている。

現在マヌエルは父からもらった幼少期のあだ名「KiKo」の名でフランスで最も忙しいアーティストの一人となった。彼の作品はフランスのみならず、中国をも含む世界中のギャラリーで見ることができる。

出典 : https://kiko-art.com

©KiKo

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